「第8回インフラメンテナンス大賞」の受賞者が決定(主催:国土交通省)

インフラメンテナンス大賞は、日本国内における社会資本のメンテナンスに係る優れた取組や技術開発を表彰し、好事例として広く紹介するプロジェクト(主催:国土交通省)です。

国土交通省は、「第8回インフラメンテナンス大賞」の受賞者(計45件)の受賞者を発表しました。本コラムでは、その中から、当社が注目した受賞企業について、ご紹介させていただきます。

【分野】
水道

【応募案件名】
上下水道事業のDX:ビッグデータ×AIによる管路リスクの予測診断

【概要】

  • 同社は世界で初めて水道管の劣化診断にAIを適用した企業
  • 同社の管路劣化診断技術は、管路の埋設環境と管路情報、漏水情報などの組み合わせをAIに学習させ傾向をつかみ、将来の劣化リスクを算出する
  • これまでの経年重視の劣化予測式、管体調査などの直接確認する手法などと比べて、掘削することなく、高精度に劣化リスクを把握することが可能

【分野】
情報通信技術の優れた活用

【応募案件名】
トンネル覆工展開図自動作成システム

【概要】

  • トンネル点検時の変状展開図作成は、従来、覆工にマーキングされた変状の形状や寸法を、点検員が手作業でスケッチし、そのスケッチを基にCADトレースし、覆工変状展開図の作成を行っていた
  • 本システムでは、3次元レーザースキャナを使用し、覆工にマーキングされた変状の形状や寸法を高精度かつ高速に3次元カラー画像として取得するとともに、専用ソフトウェアを使用することで、覆工画像展開図および覆工変状展開図を自動で作成できる
  • これにより、現場でのスケッチ作業、点検調書作成を効率的かつ高精度に作成すること可能

【分野】
水産基盤等

【応募案件名】
サブマリンクリーナー工法による水質環境に配慮した係留施設や水域施設のメンテナンス

【概要】

  • サブマリンクリーナー(SMC)工法は、弊社独自の技術である「濁りを出さず薄層浚渫が可能な工法」として他に類を見ない特殊な工法
  • 海上養殖に対する汚濁等の水質環境への配慮が必要な漁港付近や係留施設の前面、浮桟橋の下面など、構造上や作業スペースなどの理由でグラブ浚渫船やポンプ浚渫船では施工できない箇所での浚渫を行っている

【分野】
道路

【応募案件名】
KOSEN型産官学プラス地域共同インフラメンテナンス人材育成システムの構築

【概要】

  • 舞鶴、福島、長岡、福井、香川の5高専を中心に産官学と地域でREIM産学連携コンソーシアムを発足し、“地元のインフラは地元で守る”をモットーに地域に軸足を置くインフラメンテナンス人材育成システムを構築
  • 各地域の高専で地元自治体・企業等の技術者へリカレント教育を実施するとともに,技術者教育を担うインフラメンテナンス分野の実務家教員を育成することで、持続可能なリカレント教育を全国の高専へ展開する活動を実施
  • 官民の賛同を得て本取組の継続を支援する一般財団法人高専インフラメンテナンス人材育成推進機構を設立

【分野】
自衛隊施設

【応募案件名】
地面からスキャニングし正確な地下の3次元デジタルデータを提供「地下インフラ3Dマップ」

【概要】

  • 地下インフラ3Dマップは,地面から非破壊で面的に地中を走査し,不可視な地下空間の埋設物を正確な3次元データで提供する技術
  • この技術の特長は,配管の位置や形状を高精度で再現できる点。従来の方法では見逃される・試掘に現れない・台帳にない・台帳では追いきれない枝管なども含めた地下インフラを3次元で正確に可視化する技術
  • 急増する地下インフラ整備の喫緊の課題である掘削安全性の向上に加え,中断・手戻りを削減し最適施工・最適事業の実現に貢献

【分野】
港湾・海岸

【応募案件名】
水中ドローンを活用した岸壁調査工事における効率化の取組

【概要】

  • 岸壁の補修調査工事において、水中ドローンを用いて施工箇所・範囲の詳細映像を取得し、3次元モデルを作成
  • 水中部にある海洋構造物は、これまで主に潜水士による目視調査によって実施されてきた
  • 本取り組みは、水中ドローンを使用して、潜水士の代わりに、陸上から鋼矢板の点検を実施することで歪みの少ない3次元モデルを生成し、劣化個所の位置、形状、寸法を俯瞰的に把握することで補修計画の効率化を図った

【分野】
鉄道

【応募案件名】
AI活用等による主要線路設備全ての劣化状態自動判定の実現

【概要】

  • 日本線路技術では、線路設備の画像から各設備の良否を判定する業務(以下、スクリーニング業務)を行っている
  • 今回の取組みでは事業拡大による業務量の増大を背景にスクリーニング業務の効率化を目的として、レール、枕木、締結装置、継目板、継目板ボルト、レールボンド、絶縁材といった画像から確認できる主要線路設備すべてについて、日本で初めて良否判定の自動化を実現
  • 構造が複雑な継目部については各線路設備それぞれに特化した複数のディープラーニングモデルにより構成されるAIにより自動判定を行っている

【分野】
河川・ダム・砂防・海岸

【応募案件名】
MineCraft×防災-遊びから学ぶインフラ未来創造プロジェクト

【概要】

  • 小学生の自発的な取組から生まれた、革新的な防災教育プロジェクト。子どもたちに馴染みのあるMinecraftを活用し、自分たちの街をバーチャル空間に再現。これにより、多くの子どもたちが楽しみながら地域インフラへの理解を深めることが可能に
  • さらに、作成したMineCraftモデルを基に、津波シミュレーションプログラムを開発。子どもたちの視点で災害リスクを可視化し、防災意識を高める
  • 遊びと学びを融合させた本取組は、次世代の「国土強靭化の担い手」と「防災リーダーの育成」、そして、地域全体の防災力向上に貢献する、独創的かつ実践的な取組

【分野】
道路

【応募案件名】
道路維持における安価な道路損傷度調査技術の開発

【概要】

  • 道路の定期的なパトロールで小型、軽量の車載カメラの映像やGNSSによる位置情報などの舗装路面情報より、エッジAIで、リアルタイムな道路損傷データ(ポットホールやクラック)を分析評価し、損傷度に応じたピンをGIS上に貼り付ける事で、俯瞰的に路面の損傷を捉えることが出来る技術の開発運用
  • 今後求められる道路インフラの長寿命化における時系列で集積した損傷レベルによる領域区分は、効果的な路面の維持修繕の施工時期を適切な判断情報として受発注者で共有し、ライフサイクルコストの低減と長寿命化に繋がる

【分野】
道路

【応募案件名】
トンネル点検模擬訓練システムTST

【概要】

  • トンネル点検を擬似体験し、3つの訓練カリキュラムから「点検の”質”の向上」を目指すシステム
  • 「変状管理の訓練」は、点検の基礎である部位・変状区分・データ管理を”ゲーム感覚”で習得
  • 「判定の訓練」は、変状事例や発生傾向”ヒートマップ”から対策区分の判定を学習
  • 「診断の訓練」は、変状データベースを用いて類似変状の進行度を確認。豆知識付きの変状メカニズム解説集を参考に”性能の推定力(見立て)”を強化

【分野】
空港

【応募案件名】
インフラメンテナンス国民会議で拡がるセルフ予防保全「ニンジャシール工法」

【概要】

  • ”柔らかな素材でコンクリートを補修する”新しい発想の「ニンジャシール」は、衝撃を吸収し、止水効果が高く、損傷の進行を抑制。現場で簡単に扱えるため、日常のメンテナンス範囲内で予防保全が可能に
  • この技術を橋梁伸縮装置の補修に応用した「ニンジャシール橋梁伸縮装置補修工法」は、小規模橋梁の伸縮装置からの漏水を簡易に補修する技術で、インフラメンテナンス国民会議の地方フォーラム(関東および中国)で現場実装を果たした

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